理想の電源
電源について、元の電源にノイズが載っていない場合
電気・法律・安全性に何の制約も無いとしたら電源ブレーカーからコンセント、タップ、電源トランス等の電気的仲介物を一切通さずに直接アンプやDAC等の電源部分の基盤に直接はんだ付けしたとしたら接点での音質劣化もなく究極にフラットでくせの無い鮮度の高い素晴らしい音が出てきます。
実際にマニアックなオーディオファンの方は、その様な方法をとられている方もいますがこれは非常に危険で違法行為ですので絶対に行ってはいけません。
もし事故が起きてしまえば火災を起こし、最悪の場合には人命まで危険です。
電源について一般的に重要視する部分をあげてみます。
接触安全性
足が引っ掛かっても危なくないように、嵌合力が弱く3ピンでは無く2ピンで、すぐに抜けるコンセント。
安全耐久性
錆びたり劣化したりして電気の通りが悪くなると抵抗値が大きくなります。
酷い状態になると発熱したり最悪火災の恐れもあり危険です。
その為通常コンセントには安定性の高い銅と亜鉛の合金である真鍮、ベリリウム銅、リン青銅等が使われます。
さらに数十年使っても銀色でピカピカのままのニッケルメッキされたものが主流です。
この2点が通常家庭で使用する電源の特徴になります。
(オーディオでは真鍮等の合金にニッケルメッキして、その上に更に金メッキ等を重ね音のバランスをとろうとしているものまであります。)
ただ音だけを考えると、しっかりと嵌合力があり3ピンで抜けにくいもの。
(この特徴を備えるものは医療現場ではよくあります。)
メッキや合金では音変化があるのでメッキ無しで純銅のもの。
となってしまい、安全性と高音質とが相反する事が分かります。
それらの事から当店では非メッキ真鍮の電源プラグを使用した電源ケーブルを販売していました。
最近、お客様から特別注文で制作して欲しいという依頼があったのは99.9%以上銅の電解タフピッチ銅の電源プラグでの制作でした。
実際に制作して試験をしたところ、真鍮プラグで揃えるとどうしても「あとほんの少し柔らかい音だったら」と感じた音が、
まるで電源ケーブルを直接コンセントに差し込んだ様な自然な音に驚きました。
お客様指定のプラグの詳細を調べ大変厳しい現在の電気安全法も問題無くクリアされていて、
純銅のプラグで量産され流通しているものというのは世界中に1点しか無い事が分かりました。(2011年12月)
コストは高くなるものの他に欠点は無く、これはきっと多くのお客様に喜んで頂けると思い取り扱いを始めました。
これまでのオリジナル電源ケーブル、PCOCCオリジナル電源ケーブルの2つの電源ケーブルから非メッキ純銅プラグを選択できるように致しました。
PCOCCオリジナル電源ケーブルに組み合わせた場合、芯線・シールド・プラグと全てがピュアな銅という事になります。
(この純銅プラグについては単品でも販売を開始しました。)
コストが高い分、電源ケーブル1本だけということであれば影響が特に大きいDACやフォノイコ等に使用されると良いかと思います。
また同時に純銅の壁コンセントも販売を開始しました。これも非常に効果の大きな逸品です。
両方を使用した場合は、まるで電源ブレーカーから直接配線で機材に繋げた様な素晴らしい音でありながら安全性も確保出来ていると自信をもってお勧めできると判断しました。
下記は純銅プラグの電源ケーブルを試されたお客様の感想になります。
音色は極めて自然で、強調感が全くなく、固有の色が感じられない素晴らしい電源ケーブルです。
ケーブル試聴のつもりで音楽をかけ始めたのですが、ケーブルの存在を忘れ音楽を楽しんでいました。
このケーブルは、他社のケーブルと違い色付け感が皆無のため、一対一でケーブル対決をすると負けやすいケーブルかもしれません。しかし、機器そのものの音色が知りたい人や、ケーブルでの色付けに飽きたベテランには最高です。
また、ケーブル選択で迷った時の一本としても使えると思います。
購入して正解でした。