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重要 オーディオにおける電源の重要性

ゴッサムのケーブルを繋げた。すっきりして良い感じですが高域が不自然に上がっている感じがする。何が悪いのでしょうか?

 

とお客様に質問を受けました。

 

とりあえず使用装置をお聞きすると

 

CDプレイヤー

プリメインアンプ

30cm口径の2ウエイスピーカー

ケーブルはゴッサム


電源ケーブル等は機材に付属のもの。ここまではおかしいところはありません。

 

ただ、10万円ぐらいの電源トランスを使用してる。

 

ここまで聞いてすぐに原因が電源トランスがあやしいと思い、
電源トランスを使い出した時にどの様な変化があったか聴くと

「高域が伸びてきて良く聴こえた」 と聞き確信できました。

 

電源トランスは外して普通に聴いてみてください。とアドバイスして後に「全体に自然なリアルな音になった」と報告を受けました。

 

メーカーの作るオーディオ装置には優劣はあります。

 

ただ、メーカーには大掛かりな周波数測定装置、経験のある技術者がいる訳ですから

著しく音のバランスが崩れてしまう様なものは、少ないです。

 

ただサードパーティが製作するものには、大変くせのあるものが、たまに存在します。

 

前にも触れていますが、オーディオでもレコーディングでも電源というのはコンセントから普通にとる電源が一番良いのです

 

理由について

 

まずは時代背景ですが、電源トランスを使うのは時代的にかなり新しい事になります。


昔はそんなものは使われていません。しかし良い録音と言われる音源は幾らでもあります。

 

PA現場等では電源電圧が違う機材がどうしても混在してしまう場合があります。その様な時に電源トランスを使用する場合があります。


その条件としては普通にコンセントからとった音とバランスが変わらないものというのが第一条件です。

 

スタジオでも極力使わない様にはしますが、どうしてもの時には、更に厳しい条件で容量に余裕があり

音的なバランスは普通のコンセントからとった電源とバランスが変わらずに電源ノイズだけが減少し

音質とレスポンスが高まる様なものとなってしまいます。

 

ただその様なものは非常に高価なのです。

 

中高域が不自然に持ち上がる、ドンシャリになる、ハイ上がりの音を出してしまうなど

自然じゃない音になってしまう電源トランスや歪みがのる電源トランスは安価に製造出来ます。

 

いびつな音の電源装置を使っていればいびつな音のメッキケーブルや音が曇るミキサーは最高のモニター装置になってしまいます。

 

もしその状態でモニターして完成としまえば出来た音源は高域が聴こえなくてぬるい音源になってしまいますので録音モニターには使えません。

 

また一般のオーディオでも、その特性を下げる様な装置やケーブルが良いものとなってしまいます。

 

何とかバランスがとる事が出来たとしても、くせの無いもの同士で組んだシステムと較べると、どこか変な音になってしまいます。

 

技術のあるプロがこれらの事を分かっていて不自然な音になってしまう電源トランスを音が良くなるオーディオ用として

 

コンシューマーに販売しているのなら罪ですが、

 

コンシューマー向きのお店とセキュリティの厳しい大手スタジオには通常接点も無く、

 

売っている側も、そういった背景を知らずに高域が伸びてきて音が良くなると信じて売っているのですから罪は無いとは思います。

 

オーディオ関係の販売をしている業者いわゆるプロでも、ゴッサムケーブルがレコードのアナログ時代から

日本のスタジオでもよく使われているスタンダードなケーブルという事実を知る人も少ないのです。

 

某大手スタジオ関係の方にはこんな話も聞きました。

○○ひばりさんは、ノイマンの真空管式のマイクを使っていた。昔の歌手はマイクと出来た音の具合を非常に気にしモニターした。

最近はアーティストが音に対するこだわりのある場合は少なくなり、エンジニアが音作りをする場合が多い。

昔過ぎて若手のエンジニアは知らなかったが繋がっていたのはゴッサムのケーブル、機材の接続も多くがゴッサムのケーブルだった。

続く裏話は、またの機会にでも紹介したいと思います。

 

ラインケーブルやスピーカーケーブルでフラットで自然な特性が高域までワイドレンジに広がるケーブルは中々ありません。


また高域まで綺麗に伸びる音というのは、まともなケーブルを使用していないと難しいのです。

 

高域が出ていない時に時にハイ上がりの電源トランスはとても良いものに思えてしまいます。

 

逆に全ての装置とケーブルでくせの無い状態が作れている時に、ハイ上がりの電源トランスを繋げれば、おかしいと言う事がはっきりと分かります。

 

この様にオーディオでは順番が少し違うだけで、とんでもない勘違いをしてしまうのです。

 

 

スタジオ電源について


大きなところでは各機材に繋げる為のコンセントの数があり、それらのアースは全て低抵抗地の機材別独立アースで

アースループも回避といった感じで、もちろん電源だけでは無いですが、とても一般コンシューマーが真似出来る様なものではありません。

 

一般家庭のアースについては抵抗値が高い場合は無い方が良い場合も多いのです。

 

 

オーディオの電源について


まず家で考えてください。家の壁の中はVVFという銅の単線で壁の中を配線し大元のブレイカーからコンセントまでを繋げます。

 

ですから当店の電源ケーブルはまずはVVFで製作したものをリファレンスとして、音変化が一番少ないものを良しとしています。

 

電源について難しく考えると高価な電源や電源タップが必要みたいに考えていまいます。


そうでは無くて普通にホームセンターで安価に売っているもので良いのです。

 

スイッチが沢山ついているのはニッケルメッキで音がおかしくなりがちですが、スイッチが無いものでしたら更に安価ですし

 

元々コンセントが非メッキのものもあります。

 

繋げても音がよくなる事も悪くなる事も無い。使用ケーブル分だけ少し悪くなる程度のもの。


とりあえずはそんなものをつかい、それ以上が欲しくなった時には音が変化しないものを自作してしまうのが良いのです。

 

高価なタップを買うぐらいであればコンセントを増設する事もできます。

 

電源タップについては安価且つ性能が良いものを探しています。


良いものがあればまた紹介していきたいと思います。

 

 

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