静電気除去
最近よく遊びに来られるお客様から変わった情報を頂きました。
そのお客様の環境では再生装置から小さな音ではあるもののノイズが出ていてそれを抑えたく色々調べたり対処されたりしていました。
よくあるのはブーンという音のノイズが載るアースループですが、
それはパワーアンプの電源コネクタに3芯から2芯の変換コネクターを付ける事で電源部分のアースが通らない事により抑える事が出来ます。
大きな音では無くても無音状態の時にシャーという音が聴こえるので、
アースの抵抗値を下げる為に1.5mのアース棒を連結して庭に打ち込んだりと色んな方法を試し、問題の無い形にはなった。
途中段階で静電気除去にも注目され簡単に出来る事を試したところ、ノイズが思ってもいない形で減ったという事でした。
聴感でのSN比の向上が大きくあるという事で当店に持ってきてくれたので試験してみました。
静電気が溜まるところには黒い埃が付くので分かり易いです。
精密機器や塗装関係でよく使われているサンダーロンフェルトという静電気を除去する繊維がテープ状になったものを
配電盤の静電気が溜まりやすそうなプラ部分に貼り付けてみました。
湿度が50%を超えると効果が大きいとの事ですが、夏場の湿度は80%はゆうに超えますし
湿度の低くなる冬場でもブレイカーが浴室近くにあるので、それは問題が無さそうです。
考えるとスタジオ関係のブレイカーは対策されている静電気の溜まり難い金属のものばかりです。
最近の家庭用はプラ製のものが多いです。
少量頂いたものを下記写真の様に貼り付けて音を聴いてみました。
静電気の溜まりそうなスイッチ部分のプラ素材に貼りそれらを細切りのもので繋げる様に貼りました。
また分電盤の蓋の裏を掃除し、黒くすすの様なものが付いているところが静電気が溜まり易いのではと重点的に貼り付けてみました。
その結果は正直ここまで効果があるとは信じられないぐらい曇りがとれるというか音がクリアになりました。
何か副作用が無いか何度も聴いてみましたが、基本的な音の出方は変化せずに大きく聴感SNが向上する感じです。
使い易い2cm幅のテープとCDやDVD・ブルーレイ等を入れると1分ほどで静電気を除去してくれるジャケットタイプのものの取扱いを始めました。
静電気除去というと精密機器工場や塗装工場等で使われる広範囲の除去装置の様なものもありますが、非常に高価です。
このテープタイプのものは、安価ですし試し易いと思います。