PC音源の問題
PCオーディオについて動作を軽くしたり電源を良いものを使ったりすると音質が良くなる。
リッピングを工夫して音がよくなったりする。
PC内のデジタルデータは変化する訳ではありません。
では何故大幅に音質が色々な事で変化するかというのは、
大きな部分としてwindowsならカーネルミキサーを通して音を出している部分が大きいです。
録音用のDACを使うと安いものでも、ASIOドライバー対応のもので
ソフトウエアもカーネルをパスする形をとれるものを使う事で外部からの影響が減り大幅に音質が上がります。
ただ面倒だし分かり難いものは中々誰もが使えるものではないのが難しい部分でした。
要はハードウエア的な部分も大きいですが、ソフトウエアの部分も大きな部分になります。
カーネルミキサーをアナログ的に例えるとイコライザーだと思えば分かりやすいと思います。
音源(データ)~カーネルミキサー(イコライザー)~DAC~アンプ
という形から、カーネルミキサーをパスする事が出来れば
音源(データ)~DAC~アンプ という接続の様な形になり音質変化を起こす要因の大きな部分であるカーネルミキサーをパスして
レイテンシを抑える事で大幅に音質が良くなります。
これはその内ソフトウエアが進化すれば自動的に良くなると思っていましたが、ようやく使いやすいiTuneでも対応が出てきています。
今のところはVISTA SP1以降で32bitOSのみの様ですが、そのうち色んな環境で使える様になるのでは無いでしょうか。
iTuneはQuick Timeが基本になっていますが、
Quick Timeを開いて 編集~設定~Quick Time設定~オーディオタブ
オーディオの再生に使用のところでWindows Audio Sessionに設定する事で
WASAPI(Windes Audio Session API)の設定になりカーネルを回避する事で音質向上が見込めます。
できない環境の場合にはWaveOutに設定する事で幾分よくなります。
オーディオインターフェイス等の設定でASIO等で対応再生ソフトを使っている場合は必要は無い事項です。
そのうち色々な環境でカーネルをパスできる様になるでしょう。
そうなれば、カーネルをパスしてデジタル出力し、あとは高音質DACでデジタル変換と言う形をとる事で、
そんなにPCに詳しく無くても簡単にPCでかなりの高音質を楽しむ事が出来ます。
今でもPCに苦手意識さえなければ、カーネルをパスできる音楽再生ソフトは色々ありますので色々試してみるのも良いかもしれません。
winampなんかはiTuneのプレイリストも読むことができasio対応で使いやすそうです。
macの場合は元々のcore audioがwindowsのカーネルよりは随分と良いと思いますが、やはりそのままアナログ出力では音質的に厳しい。
OS自体を軽量化してコマンドラインでiTune等のソフトを使わずに直接再生する様な方法で音質を上げる事も出来ますが、
やはりPCがある程度使えないとできませんし、どうしてもユーザビリティが犠牲になってしまいます。
現時点ではPCで本当に良い音を出そうとすると、PCから録音用のDACでASIO等で素のデジタル信号を出して
それを高音質DACでアナログ変換して、対応している再生ソフトで再生すれば良いのですが費用も掛かるし気楽に使えない。
windowsではカーネルを通過しなくてやっとmacと同じぐらいになるので、macが高音質と言われています。
これ以上を求めるとどうしても難しい部分が出てきます。
ただAvocetの様な高音質DACを使うとwindowsでカーネルを通った音でも、かなりの高音質です。
お手軽ではないですが、windows,でasio等の対応ソフトで再生してデジタル出力して高音質DACでDA変換したり、
macの場合ですとデスクトップタイプのSPDIF出力や、ノートやiMac等ではUSBやfirewire接続のDACやDDCからデジタル信号を出し
高音質DACでデジタル変換すればプロのモニターレベルの音、更にPCのOSの軽量化や特殊なデジタル出力基盤等を使い
データ出力の扱いにしたりしてデジタル信号を取り出し、それを高音質DACでデジタル変換すれば更に凄い音が聴けるのかもしれません。
ただこういった問題も時間が解決してくれるのでしょう。