ケーブルの寿命
ケーブルの寿命は湿度やケーブルの造りにより違いがでますが大体5年~10年ぐらいのものが多いです。
古いケーブルを加工した事のある方ならご存知の事ですが、
古いケーブルは湿気が入り込みケーブル内部のシールド部分が湿気でベタベタになり
銅線は黒く変化して本来の性質では無くなってしまうからです。
また年数が経過するとハンダ接合部分も傷んできます。
ケーブルに端子を付ける時には被覆を剥いてつけますが、ここから少しづつ湿気を吸いケーブルは傷んでいきます。
モールドをすると多少は寿命が延びます。
古いケーブルは被覆を2cm程度剥けばどんな常態なのか把握できますのでチェックしてみると良いと思います。
アンプなどの機材はパーツを代えハンダをやり直し各部をメンテナンスする事で復活できますが
ケーブルばかりは消耗品と考え、定期的にチェックする事をお勧めします。
昔のケーブルは布巻きやメッキのケーブルが多くあります。
ケーブルメーカーはメーカーにより考え方・対処がが違うのがケーブルを剥くと理解できます。
ゴッサムやモガミ等の多くのプロ用アナログケーブルは色づけのある音を嫌いメッキが無く
導線・シールドの本数・太さ・巻き方等で音を調整しています。
ケーブルによってはある程度湿気を吸う様にケーブル内に繊維が入っているものがあります。
ベルデンの場合は8412や88760、8423等のアナログケーブルやスピーカーケーブルもメッキ線が使われています。
導線・シールド部分共にメッキ線です。
8412や8423にはメッキ線と繊維で耐久性を上げ様としているのが分かります。音はメッキの音が載ります。
これらの特性を理解している方は上手く使い分けていたりします。
屋内のスタジオではゴッサムやモガミ。
屋外でのライブ等は湿気に強めで派手目な音を出しやすいベルデンと使い分けている話を聞いた事が有ります。
ただケーブルは安価なものですから、常に最良の状態のものを使用する事をお勧めします。