アンプ
アンプについては色々なものがあります。
価格を考えなくて良いのなら選択肢は広がりますが、安くて良いものも沢山あります。
重要なのは使用スピーカーに合わせたアンプを選ぶ事です。
ポイントはトランス電源内蔵のアナログアンプと言うことでしょう。
今は高級機に使われていますが、少し前のアンプには安いものでもトランス内蔵のアンプは多くあります。
デジタルアンプは昔は酷いものでしたが、かなり良くなっては来ました。
アナログアンプより良いデジタルアンプが登場する時代がいつかは来るのかもしれません。
一般的には
1 古めのプロ用アンプ
2 現在新品で売られているプロ用アンプ
3 古めのオーディオ用アンプ
4 現在新品で売られているオーディオ用アンプ
との順番で良いと感じる時が多いと思います。
ただマッキントッシュやマークレビンソンなどはスタジオでも使われていますしWEやALTEC、JBLなどは映画館やスタジオでも使われています。
無骨なPA用だけがプロの機材ではありません。
回路・電源関係もしっかり設計されていて良いパーツも使っている小さなメーカーの物はこの垣根を越えるようなものもあります。
なぜ最近の物に良いものが無いのか、それは電源にも基盤にもふんだんにメッキが使用されている為に高域に変なくせがあったりするのと
基本的にはエコブームで消費電力が少なくて大きな音が出せるスイッチング電源のアンプが多いのです。
またコストダウンの為か安い物だとコンデンサやボリュームなどの部品にしわよせがいっている為だと思われます。
またダンピングファクターについてもこの数値が幾つまで体感できるかということですが音的に問題が無い
ダンピングファクターが400のアンプと900のアンプを試験したところ900のアンプの方が中低域の出方が素晴らしく良いのが
誰でもすぐに分かります。しかし音が良いのはダンピングファクターが高いからではありません。
実際に真空管アンプでダンピングファクターがほとんど無い様なアンプでも素晴らしくフラットで駆動力の優れたアンプも存在します。
つまり、ダンピングファクターでアンプの全てを語ることは無理です。
重いウーハーに必要な駆動力はダンピングファクターではなく、強力な(アンプ内の)電源です。
ダンピングファクターはウーハーから発生する逆起電力の制御、つまり制動力になります。
大きな駆動力をもつアンプは大きな電源を積んでいますので、どうしても重いアンプにはなります。
ただここでも勘違いすることが多い部分になりますが出力W数が大きければとやたら大きなアンプを選択する事です。
スピーカーにちょうどマッチングする大き過ぎず小さ過ぎないアンプを使用するのが良いのです。
目安はW数、ダンピングファクター、搭載トランスの大きさ(アンプ内の一番の重量物ですのでアンプ重量である程度判断つきます。)
これら3つの要素を考える事です。
それほど音にこだわらず、とりあえず小口径のスピーカーで気軽に音楽を聴きたい、
音はそれなりという事であればタスカム、ベリンガー、アムクロン等の最近のプロ物を使えば十分に良い音がします。
どれもレベル的には似たようなもので、後は好みでしょう。
ただし、大きなウーハーのスピーカーにはマッチングせずウーハーの駆動力不足で耳障りな高域が耳につきます。
大口径ウーハーで高能率のスピーカーで徹底的に音質を追求したい、
こうなると大変です。古いアンプから程度の良い変にいじっていない物を探して手に入れる事が出来れば良いのですがそれが難しい。
メンテナンスに出しても技術が高い所じゃないと音が変わってしまいます。
パーツを集め自作する。 結構な電気的知識・技術が必要です。
既存のアンプを改造する ある程度の電気的知識・技術が必要です。
古いアンプを購入しプロに依頼してメンテナンス 技術度が高いプロを見つける事とコストが高くなります。
徹底的にリアルな音を聴きたいと思った場合は、アンプについては非常に難しい問題になってしまうのです。
究極には回路をプロの製作者並みに理解しパーツにもこだわった自作アンプになると思います。